こんにちは

 

今日は朝からお誘い頂き性同一性障害についての講演会を聴きに行ってきました。

会場が小学生の頃よく遊びに行っていた屋上プールの下の会館。

今はもう多分プールの営業はしてないようですが、懐かしい場所でした。

 

今日お話をして下さったのは名古屋大学医学付属病院 泌尿器科医師でTTSファミリー代表の 松尾かずな先生。

壇上に登場された時は「泌尿器科って女性の先生もいらっしゃるんだ・・・」と思っていたら、

後にさらりとカミングアウトをされて驚きました。あまりにも普通なおばさまだったので…。

 

さて、性同一性障害についてですが、奥が深いです。

時代の流れや気持の持ち方、周りの人の接し方によって随分当人の方からすると違うようです。

個人的には性別なんてどうでもいいじゃんって考えというより、体と心が違う方や恋愛対象の性別が違う方の方が

深い人間哲学をおもちの方が多いので好きだったりします。

何より人の痛みが分かる優しくて美を探究している感じが、いいなぁ~と魅力を感じます。

以前そういった男性(恐らく当時こころは女性?)の方に惹かれた事があって周りからやいやい言われましたが、

見た目もこころも男の子よりずっと話しが楽しく「もっと知りたい!」と感じていました。

はたしてあれが恋だったのか好奇心だったのかは分かりません。

ただ、彼の淡く儚い中性的な雰囲気と当時の年齢とはかけ離れた思考がとても好きでした。

そんな私の体験は置いておいて。。。

 

性同一性障害(gender identity disorder)略してGIDには様々なケースがあるようです。

・生物学的な性別

・こころの性別

・好きな性別

・書類上の性別

・「らしさ」の性別

この5つのカテゴリーにはグラデーションがあり、水準が存在します。

 

最近ではマツコデラックスさんやはるな愛さんやミッツ・マングローブさんクリスさんのように

俗に言う「おねぇ系」も系統が多く存在しているので、性同一性障害の方の症状も同じように多様化している気がします。

そして、世間全体が「おねぇ系」の方々を受け入れる方向に変わってきているのも事実です。

 

今日お話しして下さった松尾先生の若い頃はまだ「性同一性障害」という言葉すら浸透していない時代で

「性別」という見えない壁に阻まれていたようです。

話し方や見た目が原因で本来平等に評価されるはずの事が中性的だということで平等に評価されなったり、

心境的にも周囲からの対応も辛かったとお話をされていました。

また、医療的な面からのお話もして下さり、性転換手術が必要なのは数万人に1人の割合で、

性別に違和感があるだけの若い人が手術を必要ないのにしてしまうと将来子供が欲しくなったり、結婚をしたくなったときに

身体的に後戻りはできないことなどをお話して下さいました。

またこんなお話もされていました。

「性同一性障害の治療は[近付く]ものであって[そのもの]にはなれない」と。

また、ご自身の経験から「男性が男性を否定して女性をつけて行くと気持の悪いものになる」と。

性同一性障害の方の性別を「こころ」あるいは「身体」のどちらかというより両方で見ていくのが良いともお話をされていました。

 

私たち心理カウンセラーからできる支援は性同一性障害の方やご家族の方の心理的サポートに尽きると感じました。

金八先生で一般的に名前が浸透し、今では「おねぇ系」ともいわれる「性同一性障害」ですが、

こころの性別と身体の性別が一致していないという状況はご本人の方はもちろん、

ご家族の方がどう受け入れて行くかも重要です。以前はるな愛さんがご両親にカミングアウトをしに行く番組を見ました。

随分と前の記憶で定かではありませんが、

その時にお母さまは割とすぐに受け入れて下さったのですが、お父様は最後まで否定をされていました。

確かに自分の子供の性が変わり、付けた名前も変わってしまうというのは困惑すると思います。

しかし、性別よりも「その人らしさ」を尊重するというのも大切なことです。

また、日本では結婚しているパートナーの性が変わってしまったら同性結婚になるので法律的に許されていません。

子供が居た場合、親子関係すら認められなくなってしまいます。

法律・医療・精神・環境…すべてにおいてまだまだ課題は多く残っています。

身体・こころの性別に囚われない自由な考え方も必要な一方で、全てを承諾した後にはまた新たな課題が生まれると思います。

私たち個人、個人がどう考え、受け入れて行くか…を問う時代になったと感じました。

 

1時間30分という短い時間でしたが奥の深い考えさせられる貴重な時間を過ごしてきました。