以前「人生を変えた本」について書きましたが、

やはり皆さんが手に取って読める書籍を・・・と思いましてもう1冊。

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「求めない」 加島祥造 小学館

 

この本を初めて読んだときにあまりに安心して涙がこぼれました。

大学の図書館の本棚と本棚の間で涙が止まらなくなり司書さんを困らせてしまいました・・・。

この本を手にした同時、「求める」「求められる」ことに疲れきっていました。

定期テストやレポートは全て「論じなさい」「求めよ」とかで、

友達からも立場的な要求が多い一方で、自分自身も誰かに何かを求め過ぎていたり・・・

卒業後に路頭に迷うのではないかとハラハラしながら・・・

今思えば脆く不安定な足場の上にグラグラと立っているような日々を過ごしていました。

 

人生の進め方についての「正解」を求めていました。

どう動けばうまくいくのか、逆にどう動いたらいけないのか・・・正解なんてないのに。

 

そんな状況で読んだので、一文字一文字が滲みました。

求めること、求められることが当然だと思っていたので覆されたのです。

 

川を転がる石のように、そのまま、ありのままを受け止め、時には手放す。

この本に出会った数ヵ月後、社長に出会い「同じこと言ってる・・・」とビックリもしました。

今の考え方になるための1ステップ目だったのかもしれません。

 

皆さんにとってそうではないかも知れませんが、私にとって「本」は希望の塊です。

人生で悩んで立ち止まって考えて考えて・・・それでも納得いく考えが浮かばなくて、落ち込んで。。。

もうダメかもしれないと思ったときに必ず「本」が希望をくれるんです。

言葉、考え方・・・様々ですが、悩んだり困ったりしたら必ず図書館へ行って本棚をぼーっと見つめて

「本」に呼ばれるのを待ちます。

興味を引く本が必ずどこかにあると信じていれば、「本」の方から

こっちこっち・・・それじゃない、こっちだよ・・・と手をこまねいてくれます。

そうやって手をこまねいてくれた「本」

中でも忘れられないのが「求めない」です。

 

求めたり、求められたりすることが多い人間関係。

何もかも求めるなとは言っていません。今、持っているものを大切にするのも1つの方法です。

 

この記事を書くにあたってもう一度「求めない」を読んでいて感じたのですが、

老子の「知足」の考え方とか、音楽なら椎名林檎さんの「ありあまる富」と考え方がリンクしているのかもしれません。

 

求めばどこまでも求め続けます。時に欲としてドロドロと心の底にあふれることもあります。

人は知恵を持つ限り、欲にまみれて生きていくことになると思います。

その欲が人を傷つけたり、悲しませたり、争いの元になってしまいます。

必要最低限は求めずにはいられません。

生命としての求めは必ずあるのですから。

ただ、必要以上の求めは苦しみを生むきっかけになるのかも知れません。

 

ある一定のラインから求めることを手放せばその人の人としての美しさが磨かれると思います。

この本を読んでから必要以上の求めを手放すようにし始めました。

楽になったというか、心がしっかりと呼吸をするようになったと思います。

これまで、求めることで心がどこか息苦しくて堪らない時がありました。

きっと、心が深呼吸をしたという意味で安心をしたのかもしれません。

 

求めることは決して悪いことではありません。

ただ、今持っているものを知ってからでも遅くはないと思います。

時には足りないことも必要です。

足りないから、完成しないからこそ美しいものはたくさんあると思います。

例えば、サクラダ・ファミリアとか日光東照宮とか?

 

そんなことを教えてくれて、感じさせてくれた1冊。

人生を変えてくれた本でもありますし、人生を送る上での価値観を覆してくれた本でもあります。

 

求めること、求められることに疲れたらゆっくりと読んでみてください。

求めないという方法もありますよ。