先日こんなことがありました。

ちょっと書かせて下さい。

 

小学生のころから習っている習字。

もうかれこれ20年程、下手ではあるけれど習っています。

なので、師匠(正式に弟子入りしたわけではないので心の中でひっそり呼んでます)ともかれこれ20年のお付き合いです。

ただ、字を書くのではなく「書のこころ」というものを教えてくれた尊敬できる師匠。

 

おじいさん?おじさん?なので、昔ながらの教育方針で

小・中学生のころはよく叩かれたり、怒鳴られて何度もなきました。

友達や下級生の子たちといたずらしたり、騒いだりした私が悪いんですけどね(笑)

それでも、上手く書けた時に褒めて貰えるのが嬉しくて毎週通ってました。

師匠は幾つか教室を持っていて、高校時代には毎週のように学校までお迎えに来て貰ったり、

今となっては、まるで親子?の様な関係です。

 

そんな師匠には若干押しつけがましいというか、破天荒なところがあって、

ある日突然、子猫を2匹「預かっておいて」と言われ家まで連れて来られたり、

(現在では家族の一員になってます。)

「パソコン得意でしょ?これ打って印刷しといて」など大学時代から小間使いのように

せっせと言われた書類を打っては送りを繰り返しています。

自分としても小さい頃お世話になっているので何か恩返しができるなら・・・と思って喜んでるので苦ではないのです。

そんな師匠との出来事。

 

最近子供が減ってきたからか、書道教室に通う子が少なくなり「生徒募集の張り紙をしたい」と言ってきた師匠。

渡されたのは師匠のよそ行きな字で書かれた募集要項。

特に何も指定はなく「500枚作って」と言われたのでそのまま印刷しました。

後日渡す時に「あんたこれパソコンで打ち直した?」と中身も見ずに聞かれ

「そのまま500枚印刷しましたよ?だって、あれ先生のよそ行きな字だったからそのままでって意味でしょ?」と。

「あんたも利口になったねぇ~。はい、これ。ちょっと珍しいもんだから使わないで取っておきなさい」と

渡された封筒。何かな?と思って中身を見ると2千円札がはいっていた。

「こんなに貰えないよ・・・」と言うと「これからもあんたには色々頼むから先渡しだわ(笑)」と言って去って行った。

 

スーパーの袋いっぱいに入った自家栽培で採れたブロッコリーの山と封筒を持って茫然と見送る私。。。

確かに去年弟が師匠のとこのブロッコリーすごく美味しいって喜んでたって話したけど、

覚えててくれたんだ・・・でもこんなに食べれないって(笑)・・・と思いつつ

野菜を貰うことはあってもお小遣いを貰ったのは初めてだった。

また、使えないお札が増えたな・・・と感じちょっとだけ寂しいような気持ちになり、

やっぱりいつまで経っても師匠の中で私は子どものままなのかと

嬉しいような恥ずかしいような照れくささを感じましたとさ。

 

まだまだこの先も師匠の小間使いの日々は続く・・・ようです。

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投稿者プロフィール

横地 里奈くれたけ心理相談室 名古屋南支部 心理カウンセラー
名古屋市南部を中心にルーム・カフェ・訪問・オンラインでカウンセリングを承っております。
言葉になるまでの心の声にも耳を傾けています。

趣味は読書と写真と秘密基地探索。

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