GWの初日。

 

少し前に話題になった「舟を編む」を観ました。

 

きっと、自分だけでは観ることの無かった作品。

 

たまたま「どう?」と言われ、何となく手に取ることになりました。

 

タイトルは知っているけれど、あらすじを全く知らないまま始まった2時間と少し。

 

ざっくり言うと、辞書ができあがるまでの話です。

 

辞書はどのようにして作られるのか?を初めて知りました。

 

 

そういえば、小学生の頃国語の神様と呼ばれた人の辞書を引いて遊んだ記憶があります。

 

【馬鹿】→愚か者のこと。

【愚か者】→無知な人のこと。

【無知】…

 

決して終わることのない遊び。

 

二度と同じ言葉に戻ってこないと言うことに感動しました。

 

それは、一冊を作り上げるまでに、

言葉を集め、

集めた言葉を説明し、

今まで以上の説明を編み出し、

何度も何度も気の遠くなる程多くの言葉を確認しているからなのだと知りました。

 

この作品では実に15年もの時間を費やしていました。

 

タイトルの通り、舟を編むような地道な作業です。

 

 

映画を観ながら、最近いつ紙の辞書を手にしただろうかと考えました。

 

電子辞書やネットが普及した現代には、少々時代遅れな紙の辞書。

 

恐らく、学生の頃に手に取ったのが最後だと思います。

 

やはり、速さや便利さを優先させているからなのでしょう。

 

ただ、紙の辞書には印刷されている言葉以上に多くの人の手が加わり、

 

関わった人の人生や過ごした時間。

 

そして、辞書の厚さ以上の気持ちが詰まっているのだと思います。

 

 

紙の辞書の手触りや紙と紙が擦れて捲れる音。

 

徐々にカラフルに彩られていく単語。

 

辞書は出版社の人だけが作っているのではなく、使っていく人ひとりひとりが作り上げていくものなのかも知れません。

 

日々多くの「新語」が生まれ、

使われなくなったり、時代に合わない堅苦しい言葉が消えていきます。

 

人が進化を続ける限り、紙の辞書作りは永遠と続き、辞書遊びのように決して同じ所には戻ってこないのだと感じました。

 

 

作品自体は邦画らしく、しっとりと静かに進み、派手さもなければ盛り上がりも少ない淡々とした映画でした。

 

ただ、辞書を作るということにスポットを当てている映画らしいなと思います。

 

インドア派にとっては、とても良いGW初日となりました。

 

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