会社からのお題です。

「克服した時のことを教えてください」とのことです。

 

克服・・・と聞くと何か打ち勝った様なイメージが強いですが、

発想の転換とか気持ち的な開放でも克服と呼べるのではないかと思います。

 

生まれつきというか、幼いころから雨女です。

大切な日や楽しみにしていたイベント、人生の転機とも呼べる日は必ずと言っていいほど雨が降ります。

なので記念写真はほとんど青空の下で撮ったことが無いんです;

修学旅行は全て雨。高校の時は雨で一大イベントが中止にもなりました。

自称物凄い晴れ女、晴れ男と行動をしても絶対に雨が降ります。

天気予報も当てにはなりません。

くれたけと出逢った日も天気予報が外れ、突然の大雨の中を走る電車に揺られながらでした。

この不思議な現象を「梅雨生まれの宿命」と呼んで半ば諦めていました。

 

雨でお出かけが中止になった日。

パートナーと話していた時に克服の時が訪れました。

「ごめんね。雨女だから思い出は全部雨なんだよね(苦笑)」と言うと、彼は目を見開いて

「サザンの歌詞みたいでかっこいいじゃん!ほら、♪思い出は~いつの日も~雨~♪って(笑)」

あぁ~そういう考え方があったのか・・・初めて言われた・・・と憂鬱な宿命が大切な思い出に変わりました。

単純なもので、「雨女」というマイナスのレッテルがプラスの要素になっちゃうんです。

今までずっと友だちや家族に「あんたの雨女力は女子力より高い!」と定評されからかわれていたのですが、

それすらどうでも良くなっちゃう位にこころの中がスカーーンと晴れた瞬間でした。

感覚的に突き抜けてしまったような感じでもありました。

でも、後々話を進めて行ったら実は彼も「雨男」だったことが判明。

どっちの雨なのかは分かりませんが、この日は雨が降って良かったと思うきっかけになりました。

 

怖いもの、苦手なもの、相容れないこと・・・様々あると思います。

漠然としていたり、何か理由や出来事があって・・・これも様々だと思います。

誰しも1つや2つこういうものがあって良いと思いますし、

オールマイティーな人ってきっとどこにも居ない気がします。

その方が人間らしいですし、それも個性の1つではないでしょうか?

生活や健康を害するものだったら話は別ですが、何も害さないのであればそのままでも良いと思います。

 

ダメだったものや事を克服した瞬間は物凄く爽快な気分になれますし、

「あ・・・こんなことだったんだ」とあっけなさを感じることもあります。

食べ物の場合は特に年齢を重ねると舌が肥えるので、

「こういう味だったんだ」と気が付いたら克服してたという話をよく耳にします。

無理に克服しよう!と意気込まなくても、来るべき時が来たら受け入れれば良いだけなのかな?と思います。

あまり良い記憶がない場合は良いイメージを持つこともポイントかな?と思います。

「嫌」「憂鬱」「諦め」などマイナスのイメージがあると、

例え来るべき時が来ても素直に受け入れないこともあると思います。

 

実は数年前から「梅雨生まれの宿命の諦め」の中に「期待」も含むようにしていたんです。

大雨が降る=何か転機が来るんじゃないか?という何の根拠もない期待を含むことによって

「また雨か・・・」と落胆するだけではなく、「雨だからこそ、中止になったからこそ、今から何か起きる!!」と

プラスにポジティブに気持ちを持って行くことによってほんの少しでも何かが変わる気がします。

きっとあの日の雨はあまり好きになれない宿命を好きになる為に降ったんだと思うことにしています。

好きになっちゃえば「克服」と呼べるのではないかと?書かせてもらいました。

 

さて、これから梅雨入り・・・毎日のように降る雨にそこはかとない期待を寄せつつ

楽しく過ごせたらいいなと思います*

 

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投稿者プロフィール

横地 里奈くれたけ心理相談室 名古屋南支部 心理カウンセラー
名古屋市南部を中心にルーム・カフェ・訪問・オンラインでカウンセリングを承っております。
言葉になるまでの心の声にも耳を傾けています。

趣味は読書と写真と秘密基地探索。

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