2人の子どもを育てながら日々実感していることを書きます。
母親として、カウンセラーとして思うこと。

呼ばれて振り向くとこういうのが居る子育てしてます


自分が親にして貰って当時は気が付けなかったことを
今、子どもたちにできる限り実践しています。

当時の親と同じような目線やステージに立ってやっと分かることが多すぎて
数十年越しの謎解きを日々しています。
誰かは思い出せませんが「老人の心理は老人にならないと分からない」といったのと同じで
親の気持ちは親になってみないと分からないものです。

両親には数えきれないほどの苦労と心配を掛けて育ちました。
いじめられたり、学校行かなかったり、行っても保健室や図書室に居たり
勉強しなかったり、親の呼び出しを受けたり…
だからこそ同じように悩んでいる子たちの話を「そうだよね~」「あるよね~」と聴くお仕事をしています。

もしかしたら当時の両親や学校の先生は
私より悩ましい日々を送っていたのかも知れません。

そんな中で両親や一部の先生が一貫してしてくれたことがあります。
それは「私よりも私のことを信じること」です。

プレッシャーを掛けられることもなく
だからと言って放置されることもなく
何か言葉にされたわけでもないけれど
醸し出される空気感で「あぁ、私は信用されてるんだ」とぼんやり感じていました。

ひねくれていた10代の私は
何の根拠もないのにどうしてこの人たちは信じてるんだろう?
一周、いや三周くらい回って諦めの境地に入ろうとしているのかな?
きっとこの子は大丈夫と漠然と信じて安心したいだけだろうか?

色々考えたけれど結局最後は信じるしかできないのだろう、というところに落ち着き
じゃ、私も自分を信じてみようかな?と安心して自分の人生について考え始めました。

そんな10代があった私も親になって早数年。
子どものことを両親のように信じるのがどれ程難しいか痛感しています。

現状、半分は信用で半分は祈るような信じ方をしています。
まだ子ども自身が物の分別ができていないからという理由もありますが
あの子たちとの信頼関係が多分まだ未熟な状態なのだと思います。

心配だから
失敗してほくないから
悲しませたくないから
自分が過去に経験したから
大切だから
愛しているから
・・・だからついつい子どもの先回りをしてしまう。
あれこれ口うるさくいってしまう。

毎晩子どもが寝てから落ち込んで、ごめんね、と寝顔に呟く。

思い通りにならなくて、歯がゆくて、
早く大きくなれ、早く追い付いておいで、と思う反面
いっぱい遊んで、いっぱい笑って
ゆっくりゆっくり大人にさせてあげたいと思う。

子どもって自分の一部のような気がするけれど
全く違う人格を持つ一人の人間。
だから、失敗も挫折も後悔も無理に回避させる必要はないと思います。
それがその子の人生の糧になるから。
自分で選んだ道を歩むのを見続けるのが親である私たちにできることだと思います。

見続けることをざっくりまとめると
子どもより子どもを信じること、になるんだと思います。

子育てだけではなく
夫婦も友人も上司部下の関係でも同じです。
「相手より相手のことを信じる」ことで関係が更に深く強くなっていくと思います。

子育てって理想通りにはいかないけれど
手が掛かれば掛かるほど、言葉を交わせば交わすほど
子どもが可愛くて愛おしくて、健康でいてくれればもうそれで十分だったりする。

親が子どもにできることって沢山あるように思えるけれど
実はとてもシンプルで少ないのかもしれないと考え始めた子育ての森の入り口。

この先、ジャングルになるか竹林になるかロッククライミングは分かりません。
どれであろうとあの子たちの子育てはそれぞれ1回しかできないのだから
存分に経験してみようと思います。

投稿者プロフィール

横地 里奈くれたけ心理相談室 名古屋南支部 心理カウンセラー
名古屋市南部を中心にルーム・カフェ・訪問・オンラインでカウンセリングを承っております。
言葉になるまでの心の声にも耳を傾けています。

趣味は読書と写真と秘密基地探索。

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