ご自身の名前の由来をご存知ですか?
名前は「生まれて最初に贈られるプレゼント」と言われています。
そこにはご家族の想いや願いが込められていることが多いのではないでしょうか。
小さい頃に「どうしてこの名前にしたの?」とご家族に聞かれた経験のある方や、逆にお子さんから訊かれた事のある方もいらっしゃると思います。
私も子どもの頃、母に尋ねたことがありました。
「里」も「奈」も
「おおらかに周りと調和して生きてほしい」という気持ちが込められているそうです。
正直なところ、いじめを受けていた頃の私は「自分には合ってない」と感じていました。
両親の願いが遠いものに感じられ、むしろ重荷にも思えました。
けれど名前の響き自体は好きでした。
名字が珍しく、インパクトが強かったため名前で呼ばれることが少なく
「私は”横地”なんだ」と自分を納得させ
反抗心と漢字負けの気持ちを抱えながら過ごしていました。
高校に入り環境が変わり、親しい友人が名前で呼んでくれるようになってから、少しずつ両親の想いを受け入れられるようになりました。
今思えばその過程は「自分を受け入れていくプロセス」そのものだったように感じます。

今回、会社から「あなたの名前の由来は?」と尋ねられ、あらためて考えてみました。
そして気付いたのは、両親が名前に込めてくれた願いのように、相談に来られた方のお気持ちもまずは大切に受け止めたいということです。
まずはお話を聴いて評価やアドバイスよりも前に、ただ受け止める。
その時間があるだけで、不安な気持ちを抱いていた方も少し安心できるかと思います。
そして「調和」という部分は悩みという感情の揺らぎと、日々の生活という営みがぶつかるのではなく、少しずつ折り合いをつけていくということ。
不安や迷いを抱えながらも、それを話して一緒に見つめて考えて行く過程で納得したり踏ん切りがついたりする。
その積み重ねが自分を支える力になるのだと思います。
そんなふうにカウンセラーとして相談者様と向き合い、望むゴールまで寄り添っていけたらと考えています。
あなたの名前にも、きっとあたたかい気持ちが込められていると思います。
時々立ち止まって、その意味を思い出してみると自分を優しく支えてくれる力になるかも知れません。
最後までお読み下さりありがとうございました。
このブログが「自分を大切にしよう」と感じるきっかけになれば嬉しいです。
毎月、会社から2つの質問が届くので、それに答えるかたちでブログを書いています。
今回はその中から、「名前の由来」について書いてみました。
投稿者プロフィール
- くれたけ心理相談室 名古屋南支部 心理カウンセラー
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名古屋市南部を中心に、ルーム・カフェ・訪問・オンラインでカウンセリングをしています。
言葉にする前の心の声にもそっと寄り添い、少しでもほっとできる時間を届けたいと思っています。
趣味は読書、写真、カフェ巡り。
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