ちょっと想うことを語ります。
「喪失体験」それは悲しくて寂しくて辛い体験です。
ある日突然失われてしまう「健康」
日に日に弱っていく姿を見守ることしかできず、
明日が迎えられるのかすら不安で、夜が来るたびに恐怖する。
そんなことを1年続けました。
その時が来た瞬間、目の前が真っ暗になりました。
あると思っていた未来が全て目の前で消えていく。。。
怖くて、悲しくて、まるで世界のすべてから見放されたような絶望感。
今はもうありませんが、数年前までは夢の中で何度もその瞬間を体験し、
泣き叫びそうになって目覚めることがありました。
ある時、もう自分一人では抱えきれないと感じ、正直に打ち明けました。
何をどこから話そうか?と色々と考えましたが、率直に想うことを話しました。
話して感じたことは「忘れるのではなく、受け入れよう」ということ。
哲学的な話になりますが人は2度亡くなるといいます。
1度目は肉体が滅びた時。
2度目は人の記憶から消えた時。
そう、誰にも思い出されなくなった時です。
大切な人を亡くした事実は変わりません。
同じように共に過ごした幸せで楽しい時間も変わることはありません。
打ち明けて、話をして、受け入れようと感じた時に、
「一緒に過ごした楽しい思い出やその人が笑った顔を1つでも思い出そう」と感じました。
いつかの末来、私自身も名もない一人の人間として誰にも思い出されない日が来ます。
でも、生きている限り今まで見送った人達に2度目の死を迎えさせないように
1人1人との大切な日々を思い出そうと思います。
目には見えなくなったけれど、
思い出す限りその人はあなたの心の中で生きています。
ずっとずっと・・・。
それに、見えないところからあなたのことを見守っていてくれますよ。
そっと、ずっと・・・。
soraha dokomademo tuduiteirunodakara
「最近一番語りたいこと」(くれたけ#34)
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