昨日妹が22歳になりました。
小さい頃何でもめちゃくちゃに壊す妹に何度も泣かされた。
歯が生え始めた時には何度も肩を噛まれリアルなドラキュラごっこをした。
大切にしていた赤い屋根の大きなおうちは妹のお陰で雨漏りをするようになった。
新しく買ってもらった24色のクレヨンはその日の夜、床一面にかかる大きな虹になった。
お人形さんたちのスカートは全て超ミニになって、髪の毛はベリーショートになった。
人が家に来るとすぐに私の後ろに隠れた。
ぼんやりした姉と人見知りの妹だと言われた。
遊びの度に服のレンタルショップになり、趣味では良いお財布になり、車を購入してからは良い足になった。
そういえば同じバイト先で働いたこともあった。
嫌な事やその日の出来事を毎日、毎日スピーカーのように話す。
何でもふんふんと聞いてくれる壺だと思っているらしい・・・(笑)
今ではぼんやりした姉としっかり者の妹と呼ばれるようになった。
大人になっても仲の良い姉妹だと言われるようにもなった。
いつだったか捨てられた野良猫を育てて、里子に出す前夜、
「私たちもいつかこの子たちと同じようにある日別々の家に出される日が来るんだね」と言っていた。
あぁ~そんな日も来るのかと他人事のように感じた。
この調子だと妹の方が先に出て行くんだろうなとも感じた。
妹が先に先に行ったら、弟が可愛い2人目の妹を連れてくるまで私はのんびりしよう。
そうすればしばらくは安心して帰れる場所になるでしょ?
そんなことを今ではいい飲み相手になった妹とワインを飲みつつぼんやりと考えた。
何でも出して、何でもふんふんと聞いてくれる壺としっかり者の妹のお話。
いつかこの困ったチャンを2人目の弟が引き取ってくれるまでのお話。
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