最近あったできごと。

人が輝いた瞬間の話。

ちょっとだけ書かせて頂きます。

 

 

 

「この一件があって逆に絆が深まったんだ。」と

 

数ヶ月前、突然大切な人が倒れ、一時的に忘れられてしまった彼女が言った。

完全に前のような生活には戻れませんが、可能性は0ではありません。と宣言され

2人が描いていた未来は彼の記憶とともに消えてしまった。

 

彼の両親に「あなたはまだ若いんだから。もう、忘れて新しい人生を歩んでください」と説得され

彼女の両親は「もう会いにいってはいけません!」と説教をされたらしい。

それでも、彼女は彼と2人、一緒に1つ1つ思い出を取り戻しながら新しく重ね始めた。

 

以前の2人は喧嘩やすれ違いが絶えず彼女は「この人とこのままでいいのかな?」と

お茶を飲むたびに話始め、「プロポーズされる前からもうマリッジブルー?それすっごくわかるけど~」なんて笑いあっていた。

「倒れたんだ」と目を潤ませて知らされたとき、この子これからどうするんだろう?とただ不安になった。

それから月に1度ほど会うようになった。

 

時を追うごとに明るさを取り戻す彼女と、彼女を取り巻く反対の嵐。

話を聴きながらこの子に何ができるかな?と考え、ありきたりだけど彼女が諦める瞬間まで応援しようと決めた。

長いこと2人の話を聴いていたからか、できれば彼女には諦めて欲しくないと思った。

彼女が望めば非難されることを承知で証人の欄にサインしてもいいと思った。

 

先日の近況会で彼女がポツリと照れながら言った。

「彼には悪いけど、前よりずっとお互いを想い合えるようになったし、

一緒に居れる時間を少しでも増やそうと思えるようになったんだ。子供はもう無理だけど彼と2人で暮らしていきたいな。

だからね、私バリバリ働く!」と目を輝かせた。

 

きっと今の彼女なら前に描いていた未来よりずっと素敵な上来が来る・・・ような気がした。

応援してたのに、逆に学ばせてもらった冬のある日のできごと。

彼女との近況会には必ず美味しいお茶とケーキが並ぶ。

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投稿者プロフィール

横地 里奈くれたけ心理相談室 名古屋南支部 心理カウンセラー
名古屋市南部を中心にルーム・カフェ・訪問・オンラインでカウンセリングを承っております。
言葉になるまでの心の声にも耳を傾けています。

趣味は読書と写真と秘密基地探索。

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