中学生の頃でした。
何月何日かは覚えていませんが
「心理カウンセラーになろうと思う」と話した時の母の笑顔が嬉しかったのを鮮明に覚えています。
幼稚園年中~中学3年頃まで複数人から代わる代わるいじめを受けていました。
中学2年の頃は2グループから同時に継続的ないじめを受けていました。
呼び出され嫌味を言われ、陰口を言われ
朝の挨拶はなかなかなワード、笑っただけで「調子こいてんじゃないぞ」と言われる日々。
身体的な暴力こそありませんでしたが、精神的な暴力は常日頃から振るわれていました。
あるとき我慢の限界が来て、母に全てを話し相談しました。
結果、担任へ問題が解決するまで登校拒否をすると伝えました。
運のいい事に先生方は驚きつつも承諾して下さり問題解決までしっかりサポートして頂きました。
その反攻の登校拒否中、世間では様々な事件がありワイドショーには多くの心に携わるお仕事の人が出ていました。
精神科医、心療内科医、社会心理学者、犯罪心理学者…そして心理カウンセラー
話を聴いている内にありきたりですが
「私もこの人たちと同じような仕事に就けば、同じようにいじめに悩んでる人の為になれるんだ・・・」と
考えるようになっていきました。
当時、読書家の両親について月に1回は大型の本屋さんへ行く習慣がありました。
そこで精神科医から心理カウンセラーまでどんな仕事をするのか、どうしたらなれるのか?と
調べ回り「人の心に寄り添い話を聴く」という一文に魅かれ
より一層心理カウンセラーという仕事に興味を持ちました。
勿論その本をその日に買って貰い隅々まで読みました。
中学2年生と言えば進路を決め始める時期。
あるとき母に「これからどうする?」と訊かれチャンスだと感じ、
「心理カウンセラーになりたい!私みたいな子の助けになる!」と答えました。
母は嬉しそうににこ~っと笑い「分かった!応援する」と言ってくれました。
あの瞬間からどこへ行っても誰に会っても二言目には
「心理カウンセラーになりたいんです!」と言い続け、12年後。
ひょんなことからご縁を頂き、就職活動でくれたけ心理相談室へ心理カウンセラーとして所属が決まりました。
会社へ所属して初めてのご依頼を頂いてから約1か月後。
闘病の末、母は旅立ちました。
病床母は言いました。
「心理カウンセラーになるって話してくれた時、すごく安心したし誇らしかった。
あんたらしいよ。あんたはあの子と戦うんじゃなくて一緒に考えようとしてるんだって。頑張れ、応援してる!」
なると決めた日。
母との思い出が詰まった日。
そして、私の心がいじめから脱却した日でもある気がします。
会社から毎月出される2つの質問のうちの1つ。
「あなたが心理カウンセラーになると決めた日のことを教えてください」(#167)への回答でした。
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“あなたが心理カウンセラーになると決めた日のことを教えてください。(くれたけ#167)” に対して1件のコメントがあります。