シャボン玉と心をなだめる呼吸

子どものころ、シャボン玉を吹いて遊んだ記憶はありますか？

大人になると手にする機会は減りますが、公園のそばで風に乗るシャボン玉を見かけると、つい目で追ってしまうことがあります。

光を受けて七色に輝くその光景には心をやわらかくする不思議な力があります。

口にくわえる安心感

ストレスを感じたとき、ついグミやガム、ミントタブレットに手が伸びたり、爪を噛んでしまうことがあります。

こうした行動は、ただの癖ではなく「無意識に安心しようとしている心の動き」でもあります。

フロイトの口唇期

精神分析学のフロイトは、人の発達の中に「口唇期（こうしんき）」という段階があると説明しています。

赤ちゃんが母乳や哺乳瓶を吸うことで安心を得るように、私たちも“口を通してぬくもりを感じる”ことで心を落ち着けようとすることがあります。

そのため、口に何かをくわえる行動には、どこか安心を取り戻す力があるのです。

シャボン玉がもたらすやさしい作用

 深呼吸によるリラックス

ストローをくわえて息を吹くき、自然と深い呼吸をします。

深い呼吸は副交感神経を刺激して緊張を和らげ、心拍を落ち着かせる効果があります。

目で追うことで気持ちの切り替え

シャボン玉が空に舞い上がっていく様子を見ていると、不思議と気持ちの向きが内側から外側へと変わっていきます。

考えすぎていたことが少し遠のいて、今この瞬間に戻って来られる。

そんな小さな“切り替え”が心の回復にはとても大切なのです。

ほんの少し、無心になる時間を

フロイトの理論を知っていると「なるほど」と思いますが、考えるより、感じてみると早いかも知れません。

ストレスや不安で心がいっぱいになったとき、空に向かってそっと息を吹いてみてください。

シャボン玉と一緒に、胸の中の重たいものも少しだけ軽くなっていくかもしれません。


難しいことを考えず、ただ呼吸をして、ただ見送る。

その無心の時間が、心を整える優しい方法なのかもしれません。

カウンセリング＋シャボン玉オプション

対面カウンセリング＋シャボン玉オプションもご用意しています。

静かな呼吸と共に、今の自分の心にやさしく寄り添う時間を一緒に過ごしてみませんか。