お正月ムードもそろそろ終わり。

携帯の画像を見ると冬休みの思い出がいっぱい。

今年のお休みも楽しみました!

 

妹とミーハー気分で観に行った「母と暮らせば」

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昨年のクリスマスイブに行ったのですが、ほぼ満席でした。

若い子が多いかと思いきや、

戦後70年ということや吉永さん主演ということで、ご高齢の方がほとんどでした。

 

あらすじなどはこちら→http://hahatokuraseba.jp/(公式HP)

 

なんでしょうね・・・涙が止まりませんでした。

話の冒頭で二宮くんが原爆で亡くなってしまうのですが、そのシーンが衝撃的でした。

多くの人の命が一瞬にして失われてしまい、更に自分がどうなったのかも分からない。

もう、恐怖でしかないと思います。

作中で「あれは人間のすることではない」と人々が口をそろえて言うのですが、全くもってそうだと思います。

スイッチ1つで多くの人が消えてしまい、更にその人たちの家族や知人がどれほど悲しみ苦しむか・・・

考えただけでも・・・というか考えるのすら辛いことです。

物語は原爆投下から3年後から続きます。

独り身になってしまった吉永さん演ずる母親と幽霊として現れる二宮くん演ずる浩二。

そして、浩二と一緒になるはずだった町子さん。

登場する全ての人に感情移入しましたが、やはり一番感情移入したのは町子さん。

ある日恋人が消えてしまい、もう戻って来ないと分かっていても想う気持ちは消えることなくあり続ける。

目の前には一人残された恋人のお母さん。

しかも、自分のことを娘のように可愛がってくれて・・・やるせないし、支えになりたい。

この葛藤は苦しいだろうな・・・と思うと涙が溢れて仕方ありませんでした。

 

物語の最後はまだ観ていない方もいると思うので言いませんが、

人ってどこから来て、どこへ行ってしまうんでしょうね?

戦争をテーマにした映画を観る度に感じるのですが、

戦争さえなければもっともっと幸せな日々があったはずなのに・・・。

家族や友達とたわいもないことで笑い合って、

夢や目標を持ったり、叶えたり、

中には辛い事も悲しい事もあるけれど、1つ1つを受け止めながら、

ゆっくりゆっくりと流れる穏やかな時間を過ごすことができたはずなのに。。。

国と国や人と人のいがみ合いで、あったはずの未来が失われていく。

当たり前な事ですが、世界中のどこにも奪う権利を持った人はいないと思うんです。

 

 

今年で戦後71年。

区切りの良い年だけ考えるのではなく、毎年毎年しっかりと戦争を知らない私たち若い世代が

考えて実行していくことがこれからの未来を生きる人としてして行く必要があると思います。

「平和だからいいんじゃない?」じゃなくて、平和になるまでに何があったのか?

どれだけの人がどういう想いをして来た末に今があるのか?

この平和な日々をどう受け止め次のもっともっと戦争を知らない世代へ繋げて行くか。

きっとね、言葉にすると難しい事だと思うんです。

でも、一人ひとりが心の根の部分で感じていくことができればそう難しい事ではないと思うんです。

今という平和な時代に生まれ育ったからこそ深く考える作品でした。

まだ観てない方、おススメです!ハンカチは必須です!

投稿者プロフィール

横地 里奈くれたけ心理相談室 名古屋南支部 心理カウンセラー
名古屋市南部を中心にルーム・カフェ・訪問・オンラインでカウンセリングを承っております。
言葉になるまでの心の声にも耳を傾けています。

趣味は読書と写真と秘密基地探索。

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