先日、上の子の幼稚部の入園式がありました。
やっと年少クラス、もう年少さん…様々な思いで前夜はなかなか寝付けませんでした。
2年前、上の子を預けて仕事をするかどうか、とても悩んだ時期がありました。
この記事を読まれている親御さんの中には
この春から入園したものの心のモヤモヤが晴れないまま仕事に戻られた方もいらっしゃるかと思います。
そういった方や、次の春どうしようか迷っていらっしゃる方に向けても書かせて頂きます。
上の子の時に産後うつになりました。
毎日、黄昏泣きをする我が子と一緒に泣き、
仕事をしてる人を見て「自分はいったい何をしているんだろう」と考え
いっそこの子を連れてどこか誰も知らない場所へ行ってしまおうかと漠然とした思いがよぎったこともありました。
仕事で深夜にしか帰らない夫
新婚ほやほやの妹
大学生活を満喫する弟
誰とも話すことなく平日を過ごす日々が数か月続きました。
こんな状態誰にも見られたくない…と思う一方で
誰かと話したいと思い、赤ちゃん訪問で来てくれた保健師さんに連絡を取り
何度か家に来て貰ったことがありました。
自分の子供一人満足に育てられないなんて情けない、
心の仕事をしているのに自分のメンタル1つ保てないなんて情けない
と泣く私に「もう十分頑張ってるよ」と寄り添ってくれました。
保健師さんには今でもとても感謝しています。
お陰で何とか持ち直し復活してきたころ信頼する大切な友人が
「仕事復帰してみたら?」と言ってくれました。
保活をするには少しギリギリな時期でしたが
寄り添ってくれた保健師さんのようにまた私も誰かの心に寄り添いたいと感じ
早速役所へ走りました。
実際問題、条件的に厳しいかも知れないと言われました。
一般的に1歳児クラスは希望者が多い一方で受け入れ人数が少ない。
加えて私の住む地域では当時マンションが幾つもできて子どもの人数が増えたり、
既存の幼稚園がこども園として保育を始めたり
新設の小規模園が春から開園する等、役所も蓋を開けてみないと分からない状態だとも話していました。
第7希望まで受け付けるので少なくとも全て記入できるように
隣の区まで範囲を広げて見学をしておいてくださいと言われました。
慌てて何園かを見学しましたが
車での送迎が難しかったり、募集人数が数名だったり、
2歳児クラスまでしかなかったり(幼稚園は別の園を探す必要があるという事)
難航すればするほど可愛い我が子を預けてまで今仕事をする必要があるのか?と
悩むようにもなりました。
それには理由がありました。
私は年中クラスから幼稚園に入りました。
4歳まで一人っ子(妹が4歳下)で母にベッタリ甘えたい放題で育ちました。
なのでそれまで友達は居ませんでしたし、他に子供がたくさんいることも知りませんでした。
完全に大人の中で4年間大事に育てられました。
夫も同様に年少クラスから幼稚園に入園していて
私たち夫婦にとって「保育園」という場所が未知の場所でした。
おまけに夫は仕事が忙しく見学できず、
更に「送り迎えをするのは基本私なので私の良いと思うところがいい」という丸投げ状態。
それまで長い事我慢してきた糸がプツンと切れたのは言うまでもありません。
そう、こういう時は怒ってもいいと学びました。
話が逸れましたが
運よく内定が出たのは第7希望の園でした。
良くも悪くもないけれど、建物が古いので少し疎遠をしたところでした。
最後の最後まで私は内定を辞退しようかと迷っていました。
「3歳児神話」や「我が子の初めてを見れないかもしれない」が頭から離れなかったのです。
子どもはできるだけママの近くで見た方がいい。
小さい内から預けられるなんて可哀そう。
預けるならなんで生むの?責任感ないの?可愛くないの?
そんなに自分が大事?
ネットで検索すると出てくる言葉たち。
それでも私は運よく内定して、知らないところで入れずに泣いたママさんがいる…
お仕事がしたい…預けても大丈夫だろうか?寂しくないかな?色んな感情が湧いては消えてを繰り返しました。
結果、今現在も子ども2人が通うこの園が良かったと感じています。
(第7希望にしてすみませんでした…)
上の子の入園から1年後、2人目の0歳児クラスの入園日にある先生が言いました。
「子育てを私たちとシェアさせてください。
子ども1人ひとりのあるあるでお迎えの時に盛り上がれたらいいなと思います」
凄くすごくうれしくて泣きそうになりました。
ずっとモヤモヤしていた気持ちが晴れて、2人を預けて仕事をする自分が認められたような気がしました。
実際、毎日お迎えに行くと楽しそうに先生たちが子どもの一日を話して下さいます。
子どももお友達がたくさんできて嬉しそうに話してくれるようになりました。
産後うつの時に日記を書いていたのですが、いま振り返って思うことは1つ。
「自分一人で子どもを育てようと背負いすぎていた」んです。
押し寄せるホルモンバランスの波とプレッシャーと睡眠不足とコミュニケーション不足
サポートの薄さ+出産で負った身体のダメージ。
これは誰だって負けて当然です。
なので、ママだけが子育てをする必要はないのです。
そして、話せる人に話せばいいんです。
子どもが育つことは喜びだと思うのです。
新しい発見をしたり、昨日できなかった事が今日できるようになったり…
苦労したり反省することも多いけれど、その分喜びは大きいです。
嬉しい事はみんなでお祝いしてシェアしますよね?
なので、喜びの多い子育てもママが独り占めするのではなく
保育園の先生や地域の人やパパや家族、親戚の皆でシェアしていけばいいと思うのです。
我が子の可愛い時期を色んな人に見て貰うと思えば罪悪感が少しは薄くなります。
そうそう「非認知能力」って知ってますか?
IQテストなどでは測れない意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力等
平たく言うと生きていくのに必要とされる力の事です。
この能力の高さが将来の学歴や雇用能力・収入・幸福度などに影響すると言われています。
来年度かな?近々小学校の教育要項にも盛り込まれるらしいのですが…
集団でしか身に付けられない能力で伸び率が高いのは6歳までともいわれています。
最近の研究では勝負は1歳~3歳ともいわれています。
こちらが参考文献兼おススメ本です。
一言多い古市さんの癖が出ている本ですが、彼が希望を見ていると確かに思えた一冊です。
何かと話題になる人ですが私は好きです。
2015年出版で少し古いですが、当時彼がこの本で言っていたことが今、半分ほど現実化しています。
この著書の中で古市さんが参考にした本の一覧があり何冊か読んだのですが
個人的には「学力の経済」著:中室牧子さんのが面白かったので合わせておススメします。
最後に子育ては十人十色です。兄弟でも個々で違います。
親子そろって心身が健康で幸せであれば方法は自由だと思います。
ただ、過去の私のように一人で全てを背負って迷っているママさんパパさんが居たら…
シェアしましょ。いいんです、シェアして。
著書の中で古市さんはこう言っています。
「社会は変わってきたし、変わっていくし、変えられる」
私たち子育て世代が子どもたちにできることは
今よりもっと生きやすい優しい社会を作って残して、
さらに子どもたちが将来もっといい社会にできるように今から柔軟な考えを持てる環境を作る事だと思うのです。
熱く語ってしまいましたが最後まで読んで頂きありがとうございました。
今月の会社からのお題「今までブログに書いていなかったことを書いてみてください」(くれたけ#152)
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