琴線に優しさが触れて
それまで張りつめていた糸がプツンと音を立てた。
後回しにして我慢していた感情が混ざり合って込み上がってきて
声を上げてわんわん泣いた。
自分を散在にしていた訳じゃないし、大切にしていたつもりだったけど
誰から「あなたが大切」と言葉と愛情を掛けられたかったんだ。
込み上げてきた感情の最後は喜びだった。
液体に違う液体を入れた時のように、もくもくと喜びと感謝が心のコップに広がった。
生きることに安心を感じる瞬間だった。
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